どんな技術が開発には必要?

世界を拡張する注目の新技術「AR」

開発に必要な技術やツール

開発に必要な技術やツール

初心者はコレを使おう

「ARKit」と「Unity」

近年はARに投資する企業やスタートアップが急増しており、それに伴いAR開発に使えるSDKやデバイスも次々に登場しています。開発者にとってはとても嬉しい状況ですが、これからAR開発に挑戦する人にとってはどれを選べばいいか分からないかもしれませんね。初心者が最初に使うものでおすすめなのは、「ARKit」と「Unity」です。なぜこの2つがおすすめなのか、以下に紹介していきます。

開発事例が多い

おすすめする理由としてまず挙げられるのは「開発事例や仲間を見つけやすい」点です。ARアプリの開発事例が最も多いのはARKitとUnityでしょう。開発を進めていく上で問題が出てきた際に、解決方法を探しやすくアドバイスももらいやすい環境なのは、初めて挑戦する人にとっては非常に嬉しいですよね。

予算的にも安心

「低予算で始められる」点も見逃せません。ARにはスマートフォン向けのアプリだけでなくグラス型デバイスで動作するものもあります。しかし、グラス型デバイスは高額なので初心者が挑戦するにはハードルが高いです。一方、スマートフォン向けのアプリなら今自分が持っている端末で試せますよね。スマートフォンが古かったりして新しく購入しないといけない場合は機材購入費用が発生しますが、実証実験だけでなく普段から使えるものなので「この機会に機種変更をしよう」くらいの感覚で始められますよ。もしARアプリが開発できなくても、最新のスマートフォンが手に入ったと思えば精神的ダメージも少ないですしね。そういった点から、スマートフォンを使用するARKitをおすすめします。
ちなみにですが、最近「NrealLight」という5万円台で購入できるグラス型デバイスも出てきてはいるものの、今すぐ開発に取り組みたいならやっぱりARKitとUnityがおすすめです。

応用がきく

「今後の応用がきくかどうか」も重要ですね。ARKitを使って開発する場合、Unity以外にXCodeを使う方法もありますが、今後のことを考えるとUnityがおすすめですよ。なぜならUnityは3Dオブジェクトを扱うことに優れており、一度覚えれば他のデバイスにも応用できるからです。XCodeは元々2Dアプリケーションを開発するためのものですが、Unityは最初から3Dゲームを作ることを目的に開発されたものです。そのため、Unityの方がARなどの立体的なコンテンツを扱うことに優れているんですね。実際、ARアプリの開発をする際にはほとんどの場合Unityが採用されています。
以上がARKitとUnityをおすすめする理由ですが、もしかすると「MacもiPhoneも持っていない」という人もいるかもしれませんね。その場合にはARCoreとUnityを使いましょう。機能的に似ていますし、開発者の数も多いですよ。

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