ARアプリ開発までの手順をチェック
Unityを使ってARアプリを開発する手順を紹介します。開発までには大きく分けて5つのステップを踏んでいく必要があります。一見難しいようにも思えますが、実際に着手してみるとそこまで難しいものではないことが分かってきますよ。では、具体的な手順を見ていきましょう。
まずはパソコンにUnityをインストールしましょう。Unityの公式サイトからダウンロードして、規約の同意やアカウントの登録をすればインストールが完了します。無料版と有料版がありますが、途中で有料版に切り替えることができるので最初は無料版で大丈夫ですよ。
次にプロジェクトの作成を行います。Unityを起動して画面中央もしくはファイルメニューから「New Project」をクリックしてください。プロジェクト名を入力し、使用するテンプレートを選択した後、プロジェクトの保存先を設定して、最後に「Create Project」をクリック。これで新規プロジェクトが立ち上がります。
ARアプリ開発を進めるにあたって「Vuforia」の設定が必要です。Vuforiaとは開発用のライブラリのことで、カメラやセンサーを利用して空間認識することでAR空間を実現するものですね。
UnityでVuforiaを使う場合にはいくつかの設定が必要となります。まず公式サイトにアクセスしてアカウントを登録しましょう。必要情報の入力や規約の同意を行い、アカウントを作ります。登録完了後にログインしたら、今後はDevelopment Keyを発行します。「Develop」をクリック、「License Manager」タブの「Add License Key」を選択、「プロジェクトタイプ」を選択、アプリケーション情報の入力、といった手順を踏むことで発行が完了します。なお、「Develop」のページからKeyを確認することもできますよ。
最後にマーカーの登録をすればVuforiaの設定は完了です。「Target Manager」タブの「Add Databas」をクリック、データベース名やタイプを選択、ARマーカーとして読み込むターゲットとなる画像の読み込み、といった手順です。その後、作成したマーカーをダウンロードしてUnityに導入しましょう。
さて、今度はARの実行をします。マーカーをUnityに導入することでARアプリに表示されるモデルが作成できるようになります。3D ObjectのCubeなどを選択してモデルを作成し、「ImageTarget」にドラッグアンドドロップすればモデルが表示されますよ。続いてAR使用の設定を行います。発行したDevelopment Keyの入力やモデルのサイズ設定をして、ARの詳細を決定していきましょう。
最後にiOSアプリを作成します。iOSアプリの作成はARアプリをビルドすることで実行されますよ。「File」メニューから「Build Setting」をクリック、Platformの「iOS」を選択、「Build」を押下、といった手順でビルドが完了します。
インプットとアウトプットは、ARアプリ開発のアイディアを生み出すために欠かせません。具体的には、読書、他者と意見交換をするブレーンストーミング、紙に自身のアイディアを書き出していくペーパープロトタイピングがあります。
AR技術を搭載したアプリはすでに様々な分野からリリースされています。例えば、幅広い層のユーザーから人気の「ポケモンGO」や「ドラゴンクエストウォーク」も、AR技術を組み込んでいるんですよ。
ARは「Augmented Reality」の略で、日本語にすると「拡張現実」という意味です。現実世界の情報に新たな情報を追加して世界を拡張することができる新技術であり、大きな注目を集めています。