自分のイメージを具現化していこう
ARアプリの開発手順が分かったら、今度はARを活用したアイディアを生み出していきましょう。アイディアを考えるのはワクワクする作業ですが、インプットが少ない状態だと途中で行き詰ってしまいますよね。実際、作り終わってから「どうしてこんなものを作ったんだっけ?」と思ってしまう開発者も少なくないようです。そこで、効果的なアイディアを生み出す方法を知っておきましょう。
インプットの方法としておすすめなのは、やはり本を読むことですね。ARの教科書があるので、書店や通販で購入しておきましょう。ARの技術的な説明や過去に研究された事例などが詳しく載っています。まずは本でARの基礎知識を身につけてください。特に、過去にどのような研究がされていたのかを知っておくと、二番煎じのARアプリを作らなくて済むと同時に、過去の事例を応用したアイディアを生み出すことができますよ。
知識があればあるほどアイディアは生まれてきます。例えば、なかなかお客が集まらないスーパーの店長がいるとして、一般的に行われている集客方法すら知らないと何から手をつければいいか分からなくなりますよね。「型破りで斬新なアイディアを生み出したい」という人もいるかと思いますが、そもそも「基本の型」を知らなければ意味がないというわけです。
元々アイディアを出すことが苦手な人がいきなりたくさんのアイディアを出すのは難しいでしょう。そこでおすすめなのが、思考方法や思考環境の工夫をすることです。特に有効な手段は「他者との意見交換」ですね。「ブレーンストーミング」とも呼ばれている方法で、同じ目的を持ち様々な業界に属する人たちと意見交換をすることでアイディアの数や質が一気に上がりますよ。
アイディアを出すには意見交換がおすすめと述べましたが、言葉のやり取りだけではイマイチ伝わらない部分もあります。また、自分が開発者となった際に、コンセプトはあってもどのように具現化するのかをイメージしづらいという問題があります。そこで試していただきたいのが、「ペーパープロトタイピング」という方法です。これは、方眼紙や白紙に自分が考えている内容やポイントをどんどん書き出して他者とイメージを共有するものです。アイディアをまずはプロトタイプとして具現化するわけですね。アイディアを自由に書き出した上で、他者に説明していくことで精度を上げていきます。その都度書き加えたり書き直したりしていくことで、アイディアの輪郭がはっきりしていきますよ。
インプットとアウトプットは、ARアプリ開発のアイディアを生み出すために欠かせません。具体的には、読書、他者と意見交換をするブレーンストーミング、紙に自身のアイディアを書き出していくペーパープロトタイピングがあります。
AR技術を搭載したアプリはすでに様々な分野からリリースされています。例えば、幅広い層のユーザーから人気の「ポケモンGO」や「ドラゴンクエストウォーク」も、AR技術を組み込んでいるんですよ。
ARは「Augmented Reality」の略で、日本語にすると「拡張現実」という意味です。現実世界の情報に新たな情報を追加して世界を拡張することができる新技術であり、大きな注目を集めています。